家庭内で行う
より実際的で
現実に寄り添った
訪問リハビリ

作業療法士

藤本 絢子


Ayako FUJIMOTO

回復期病院での4年間
煮詰まった日々

新卒で回復期リハビリテーション病棟に就職し、4年あまり働きました。脳血管疾患や整形、呼吸器、廃用症候群など幅広い疾患を担当し、患者さんやご家族と日々向き合っていました。職場の人間関係はとても良く、先輩にも後輩にも相談でき、同期とも切磋琢磨できる環境でした。ただ、委員会や係の仕事、新人や実習生の受け入れに加え、突然の入院患者さんへの対応など、イレギュラーな業務も多く、常に仕事に追われていました。
私は仕事を任されやすい性格で、適当にやり過ごすことができないため、ずっと「仕事の頭」で過ごしていました。休日も「あの患者さんにこう言わないと」「明日これを準備しないと」と考えてしまい、夢の中でも仕事をしているような状態。煮詰まってしまい、「仕事のために生きている」ような感覚になっていました。人間関係に救われていた部分は大きいですが、ワークライフバランスを整えたいという思いが強くなり、4年目で転職を決意しました。

割に合わない…
昇給の少なさと残業の多さ

病院時代は残業が当たり前でした。私は「定時で帰りたい」と強く思っていたので、昼休みも10分でおにぎりを食べてすぐ戻るなどして、業務をなんとか時間内に終わらせていました。それでも365日体制のシフト勤務で、年末年始も休めず、1年目には6連勤も経験しました。
同じ業務を与えられても、人によって進め方が違い、残業代をつけてこなす人もいれば、私のように休憩を削ってやり切る人もいる。昇給が少ない業界なので「割に合わない」と感じることもありました。要領が良いわけではありませんが、周囲から「やり方を教えてほしい」と頼られることも多く、常にキャパいっぱいで働いていたのを覚えています。
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ロジケアに決めた理由は
職員の多さ

病院を辞めた後は、自分にどんな働き方が合うのかを考えながら転職先を探しました。別の職種に変えるつもりはなく、作業療法士の資格を生かせる場を探そうと思いました。
訪問リハの事業所を3件ほど面接しましたが、ロジケアほどリハビリ職が多く在籍しているところはありませんでした。訪問は基本的に一人で動くため、同じ職種の仲間にすぐ相談できない環境は不安です。その点、ロジケアは人数が多く「自分の心の拠り所になれる場所だ」と感じました。
さらに、看護師やケアマネジャー、ヘルパー、セラピストなどが社内にそろい、その場で多職種連携できる体制も魅力的でした。病院にいたときは電話や記録でやり取りするしかなかったことが、ロジケアでは顔を合わせて即座に相談できる。レスポンスの速さと効率の良さは、働くうえでの安心につながると思いました。給与や待遇面ももちろん大切ですが、それ以上に「相談できる仲間がいる」「連携がスムーズにとれる」という点が、ロジケアを選ぶ大きな決め手になりました。

訪問で感じる
やりがいと難しさ

訪問リハビリでは、40〜60分のリハビリ時間を利用者さんと一対一で向き合います。病院と同じ時間設定ですが、自宅という生活の場でリハを行うため、より実際的で現実に沿った関わりができるのが特徴です。生活動作そのものを評価し、改善につなげられるのは訪問ならではのやりがいだと感じています。
また、訪問は長期にわたって継続するケースが多く、数年単位で関わることもあります。病院では数カ月でリハが終了しますが、訪問では生活の変化や環境に応じてリハの形も変わっていきます。その中で、信頼関係を築きながら一緒に歩んでいけることに大きな意味を感じています。
もちろん難しさもあります。利用者さんの体調や気分によって予定通りに進まないことも多く、「今日はもうやりたくない」と言われることもあります。そういう時には無理に進めず、会話で気持ちをプラスに切り替えたり、その場の空気を整えたりする工夫が必要です。小さな変化でも「今日はいい時間だった」と思ってもらえることを大事にしています。
改善が目に見えて現れなくても、「この人と過ごす時間が心地よい」と感じてもらえること自体が、利用者さんの満足度につながる。私自身にとっても「この時間を一緒に作れた」という実感が達成感になっています。訪問は技術だけではなく、人との関わりそのものがリハビリの一部になるのだと、日々感じています。
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ロジケアでの働き方と
職種間で壁のない人間関係

ロジケアに入ってからは、月〜金勤務で土日休み、年末年始の連休もあり、生活リズムが安定しました。訪問件数が増えない時期もありましたが、自分のペースを相談すれば調整してもらえます。給与は「最低月収+出来高」で、波はあるもののベースが保障されているので安心です。
訪問は一人で回りますが、移動の合間に外の空気を吸うことで気持ちを切り替えられ、病院時代のように煮詰まることがありません。ジュースを買って一息つくこともできますし、自分で優先順位をつけて動けるので、定時に帰れることも多いです。体も楽になり、夜も眠れるようになりました。
また、ロジケアは人間関係が良く、他職種との壁がありません。ケアマネや看護師も本当に利用者さんを大切に考えていて、その姿勢が伝わってきます。現場でそのまま相談・共有できるので話が途切れず、全員で同じ情報を持てるのが強みです。「スムーズに進んでありがたい」と言われる利用者さんも多く、環境に恵まれていると実感しています。

これからの自分

私はリハビリの資格があるので、もし違う働き方をしたくなれば戻る道もあります。ただ、今は「訪問で一人ひとりとじっくり関わる」ことが自分に合っていると思っています。特別な目標を立てるよりも、今担当している利用者さんにきちんと向き合い、信頼関係を築きながら日々のリハビリを続けていきたい。それが今の私にとって一番自然で、やりがいを感じられる働き方です。