訪問介護とプロ格闘技の両立
やると決めたらやりきる
スタンスが
今の自分を支えている

訪問介護員/サービス提供責任者

和田 哲平


Teppei WADA

和田哲平

きっかけは母を看取った介護の経験
交差した格闘家の道と介護の道

ロジケアに入社する前は、正直言って介護の仕事に興味はありませんでした。小さい頃から空手一筋で、4歳から父が師範を務める道場に通い、道場では子どもたちに指導する立場でもありました。大学に進学したものの将来のビジョンは曖昧なまま。そんな中、母が病気で寝たきりになり、僕が20歳のときに亡くなりました。
その頃、ヘルパーさんが自宅に来てくれていて、帰宅した僕と話す機会がありました。「和田くん、向いてると思うよ」──そう言ってもらった一言が、ずっと心に残っていて。母の介護では家族みんなで協力しながらも、正直、自分の不器用さや介護疲れから来るイライラに後悔も残りました。そんな経験が、介護の仕事に進むきっかけになりました。

就職しながらプロスポーツをやる
空手からキックボクシングへ

高校時代には空手の全国大会で優勝し、「日本一」を経験しました。目標としていた日本一になったあと、「これから先、何を頑張ろう」と考えるようになり、就職後も続けられるスポーツとしてキックボクシングに取り組み始めました。アマチュアからスタートしましたが、空手の経験があったぶん、すぐに勝ち上がることができて、いくつものプロ団体からオファーをいただきました。
最初は父に猛反対され、プロデビューも内緒で進めました。試合の2週間前になってようやく打ち明けると、案の定、激怒されて家を追い出されてしまって…。
それでも、自分の信念を貫いてプロの世界に飛び込み、借金を抱えながらも「1年以内にチャンピオンになる」と決めて戦い続けました。
そして関西最大級のプロ団体でチャンピオンに。2年半ぶりに父のもとへベルトを持って行きました。試合の結果は見てくれていたようで、「まさかチャンピオンになると思ってなかった」のひと言が、2年半口をきかなかった父との再会の言葉になりました。
和田哲平キックボクシング 和田哲平キックボクシング

就職の決め手は

練習との両立ができる環境

ロジケアの説明会では、「定時で帰れる」「夜勤なし」という話を聞いて、練習時間との両立ができるかもと思いました。試合や追い込み練習があるときは、有休やシフト調整で対応させてもらえるのもありがたいポイントです。他の格闘家がアルバイトやスポンサー頼りで生計を立てている中、僕は正社員として安定した収入があることで、競技に対しても精神的に余裕を持って向き合えています。
試合前には減量で11kg落とすこともあります。身体も心もきつい時期ですが、そんな中でも「勝って報告したい」と思える利用者さんたちがいてくれることが、日々の支えになっています。

利用者さんに「元気になる」と言ってもらえ
この仕事への自信につながった

介護の仕事を始めてみて、いろんな利用者さんに「元気になる」と言ってもらえることがありました。そう言われるたびに、「自分って、そういう人間なのかもしれない」と思えるようになってきて、少しずつ自信もついてきました。技術はあとからついてくるものだと思っていたので、まずは自分の性格や接し方を活かせる仕事なのかなと感じています。
試合のたびに、利用者さんたちが応援してくれることが励みになっています。勝ったあとは、「利用者さんにいい報告できるな」と頭に浮かびます。チャンピオンになったときには、ベルトを持って訪問先に行き、「この歳になってチャンピオンベルトを間近で手にするなんて思わなかった」と喜ばれました。
和田哲平 和田哲平

サービス提供責任者としての葛藤
それでも“やると決めたことはやる”

現在はサービス提供責任者として、事務所での業務にも携わっています。事務仕事はまだまだ得意とは言えませんが、サ責の業務と並行して、今も現場に出て訪問介護を続けています。事業所が人手不足ということもあり、1日に8〜9件訪問に出る日もあります。
試合前にはどうしても練習を優先せざるを得ず、同僚に仕事を任せる場面もあります。だからこそ、余裕があるときには、その分を補えるように心がけています。「迷惑かけてるかも」と思うこともありますが、自分がやると決めた道を全力でやりきるためには、こうしたバランスが今のベストだと思っています。

ロジケアと格闘技の
二刀流を選んでよかった

この会社の最大の魅力は、スポーツへの理解が深く、応援してくれる環境があること。祝勝会を開いてくださったり、社長が「お父さんとはどうや?」と気にかけてくれることもあり、ありがたく感じています。
最近では、試合のスポンサーとして、キックパンツ制作費やプロテイン代の支援もいただけるようになりました。正社員として働きながら格闘技を続けられていて、試合に向けた支援までしてもらえる。そんな環境に出会えたのは、本当に運がよかったと思っています。
和田哲平 和田哲平キックボクシング

目指すのは
格闘家が働ける事業所

僕の目標は、いつか「格闘家が働ける介護事業所」をつくること。ロジケアの中でも、そんな仲間たちが安心して競技に集中できる場所を自分の手で築きたいと思っています。
もちろん、そのためには自分自身がもっと成長しなければいけません。今はまだ、事務仕事もマネージメントも満足にできていない部分があります。格闘技は、30歳くらいまでかなと考えています。限界が来て引退したら格闘技はキッパリやめて介護一本で勝負する覚悟でいます。
今はまだ道半ば。でも、「俺ならできる」という気持ちを信じて、挑戦を続けています。