つながり
事業所だより・
イベントレポート
2026.01.21 Wed
ティンザ・チョー・ソ― 氏 訪問介護員
ミャンマーで日本語を学び、介護士として来日。北海道のグループホームで就業のちロジケアへ。現在は訪問介護員としての研修、トレーニングを行っています。
佐野 武 氏 株式会社ロジケア 代表取締役社長
兵庫県芦屋市を拠点に株式会社ロジケアを立ち上げ現在8拠点に展開中。2025年外国人技能実習生が訪問介護にも解禁されたことを機に全国にさきがけて登用を開始。
来たのが2025年の11月でしたっけ
はい。11月です。
ですよね。
もともと、ここに来る前は介護の仕事を北海道でされていましたよね。北海道のどこでしたか?
グループ(ホーム)のチトセ。
そうそう、千歳市。
その前はミャンマーですよね。もう少し遡ると、学校は途中で辞めたんでしたっけ。
そうです。
それで大学に進学して、そのあと仕事を始めた。どんな仕事でした?
ミャンマーにいる間は、外で仕事はしていなかったです。
お父さんの店を手伝っていました。
写真の仕事ですよね。証明写真とか結婚式とか。カメラマンもやっていた?
カメラマンではないですけど、写真をコピーしたり。
現像とかプリントですね。
はい、プリントする仕事です。
そのあと、日本に行こうと思ったのは、日本に決めていたんですか?
それとも、海外ならどこでも、という感じでした?
日本に行きたいと思っていました。
最初から日本。
はい。
ミャンマーの方だと、日本以外だとどんな国に行く人が多いですか?
タイとか、シンガポールとか、いろいろあります。
みんなそれぞれ考えがあって行き先を決めるんですね。
やっぱり、今のミャンマーの情勢とか経済的な理由で、家族を支えたいという思いは皆さん共通ですか?
はい、そうだと思います。
その中で、ティンさんが日本を選んだ理由は?
日本は、女の人にとってすごく安全な国だと思いました。
あと、頑張れば頑張るほど、チャンスがたくさんある国だと思って、日本を選びました。
それは誰かに教えてもらった?それとも自分で調べた?
私のお兄さんが、私が大学の時から日本で働いていました。
お兄さんから、日本の習慣とか、日本人は他の人を尊敬する気持ちがすごく強いとか、いろいろ教えてもらいました。
それと、インターネットでも日本について調べて、日本はいい国だなと思って決めました。
日本で、どんな仕事をするかという選択もありますよね。
製造業や農業、飲食店などもありますが、ティンさんは介護を選びました。ミャンマーの方の中では、介護の仕事は人気ですか?
はい。ミャンマーでは、お年寄りや年上の人の生活を手伝うことは、いいことだと考えられています。
仏教でも大事なことなので、介護の仕事はミャンマー人にとって好きな仕事だと思います。
なるほど。違和感がない、自然な考え方なんですね。介護の仕事は、現地のエージェンシーを通して決めたんですか?
はい。エージェンシーです。
登録費用は高かった?
ミャンマーのお金では、ちょっと高いです。
それでも、その分、安心して来られるように手配してくれるということですね。
最初の勤務地が北海道というのは、正直ちょっと驚きました。
これは自分で選んだんですか?
いいえ、会社が決めました。
会社が北海道だったということですね。
初めての日本で、寒さは大丈夫でした?
すごく寒いです。
ミャンマーは暖かい国ですからね。
そこで1年間、施設介護を経験された。日本語はいつ勉強しましたか?
来る前に1年くらい、オンラインやFacebookで勉強しました。あと、日本に行く前に、ヤンゴンのような大きな街でも日本語を勉強しました。
面接のときはN3でしたよね。こちらへ来る頃にはN2になっていて、今はN1を勉強中。
はい。漢字が難しいです。
※「N1・N2・N3」は、日本語能力試験(JLPT)のレベル区分です。
日本語能力試験は、日本語を母語としない外国人が、どの程度日本語を理解できるかを測る国際的な試験で、世界中で実施されています。
N1:最も難易度が高いレベル
→ 新聞や専門的な文章も理解でき、日本人とほぼ同じ感覚で会話ができる
N2:日常生活や仕事で困らないレベル
→ 職場での会話や指示、一般的なニュースが理解できる
N3:基本的な日本語がわかるレベル
→ ゆっくり話せば日常会話ができ、簡単な指示は理解できる
(※このほかに、N4・N5という初級レベルもあります)
北海道の施設介護から、兵庫県芦屋市の訪問介護に転職しました。
転職を希望した魅力は、場所と仕事の内容、どちらですか?
両方です。
外国人の方が訪問介護に入れるようになったのは、最近ですよね。
※外国人の技能実習制度は1993年に創設され、当初は主に製造業などの分野で労働力として受け入れが始まりました。その後、介護分野への門戸が開かれたのは2008年頃、EPA(経済連携協定)を通じてのことです。しかし対象は主に老人ホームなどの施設介護に限られ、外国人が利用者の自宅に入る訪問介護は長らく除外されてきました。そして2025年4月、ようやくその制限が緩和され、訪問介護への受け入れが正式に解禁されました。
はい、解禁されました。
いち早く挑戦した。
はい。
今はまだトレーニング中ですが、できそうな介助、難しそうな介助は?
身体介護はできそうです。排泄介助とか、お風呂介助とか。
買い物は、種類が多くて、ちょっと難しいです。
それは日本人でも難しいところなので、一緒に練習していきましょう。
今は特定技能1号ですが、5年間の中で介護福祉士を取る予定ですよね。
はい。
もう「合格する」と決めている。
はい。
介護福祉士を取ると、在留資格が「介護」になります。そうすると何が変わりますか?
長い時間、日本で働けるようになります。
家族も呼べる?
特定2号を取ったら、呼べます。
※在留資格「特定技能2号」とは?
「特定技能2号」は、一定の専門性と実務経験を持つ外国人が、日本で長く働くことができる在留資格です。もともと外国人が日本で働くための在留資格には段階があり、特定技能1号 → 特定技能2号へとステップアップする仕組みになっています。
_特定技能1号
日本語能力や技能試験に合格して取得
在留期間は最長5年
原則、家族の帯同は不可
_特定技能2号
より高い技能・実務経験が必要
在留期間の更新が可能(実質的に長期就労ができる)
今は、かなり仕送りもしていると聞いています。
はい、しています。
自分の夢より、家族を優先している?
いいえ。自分の夢も目指していますし、家族も支えたい。両方です。
同じように海外で働くことを考えている、ミャンマーの後輩たちにメッセージはありますか?
はい。日本はいい国ですし、日本人もすごくいい人たちです。
ぜひ日本で、自分の夢やキャリアプランが叶うように、頑張ってほしいです。
ありがとうございました。
ありがとうございました。